マイホームは一生に一度の大きな買い物になります。
そのために可能な限り妥協せずに理想の家を建てたいと思うでしょう。
でも、分からない事ばかりだし、建築会社や設計事務所に任せっきりも少し心配。
そんなマイホーム初心者マークのあなたのために間違いだらけのあんな事、こんな事を詳しく解説していきます。
今回は「間違いだらけのカーポート選び」についてお伝えします。
マイカーは家族の一員のように大切なものです。念願の一軒家に自慢の愛車。誰もが憧れますよね。
それだけにマイカーを雨ざらしにするのは忍びないと感じる人も多いです。
また、最近の二輪車ブームでバイクを所有している人も増えました。バイクは自動車よりも錆びやすく劣化しやすいです。
そんな自動車やバイクの悩みを解決するのがカーポートです。
今回は満足いくカーポートを作るために知っておいて欲しい事をまとめました。
カーポートとは
カーポートとは、屋根と柱だけで簡易的につくられた車庫のことです。壁のない作りになっています。
車庫としては他にガレージがあります。ガレージは簡易的なものではなくしっかりとした構造物になっており、壁もあります。
予算と将来の計画を合わせて考えると選択し易いです。例えばカーポートは撤去も比較的容易です。それに対してガレージの撤去は大変です。
将来、敷地内に増築する可能性がもしもあるのであればカーポートを選択した方が良いというような先の計画を展望する事も必要です。
カーポートのメリットとデメリット
カーポートのメリット
カーポートは屋根と柱だけの簡易的なものとなります。
施工に関してもブロックで基礎を造っていくガレージと異なり、カーポートは柱を建てて基礎を造るため作業工程も少なく済みます。
そのためガレージに比べて比較的費用が安く済む可能性が多いのがメリットです。
また、敷地の形状に合わせて柔軟に作る事が可能です。
他にも様々なデザインが選べるのもメリットです。色んなメーカーからカーポートが出ているので選択肢が多いです。
カーポートを建てる事で風雨からクルマを保護したり、乗降がし易くなるというメリットがあります。
カーポートのデメリット
反面、カーポートのデメリットは台風や強風時に屋根が飛ばされる可能性があるという事です。
もちろん、しっかりした強度計算はされていますが昨今、予想外の台風や強風が発生する可能性があります。
また、将来的なデメリットとして意外にも柱が邪魔になる事も考えられます。
クルマを乗り換えたら柱の位置が干渉する事もあるかもしれません。
初めてカーポートを作る時に忘れてはいけない事があります。それはカーポートを入れる事で思いの外、家が目立たなくなるという事です。
マイホームのイメージを大きく変える可能性のあるカーポートなのでしっかりと吟味して選んでほしいです。
グルリテリアでは多くの施工実績があるので、是非事前にご相談して下さい。あなたの疑問を解消します。
カーポートの種類
カーポートの種類はまず形状によって大きく3つに分けられます。
1つ目は片側タイプと呼ばれる柱が片側だけについている形状のカーポートです。
この形状のカーポートは柱が片方にしかありませんから設置するスペースが少なくて済みます。
柱が無い側は完全にオープンなので車を停めやすいという特徴があります。
片側タイプは狭い場所に屋根をつけたい人にお勧めのカーポートだと言えます。
2つ目は両側に柱があるタイプのカーポートです。
このカーポートは両側に柱があるため、カーポート自体が非常にがっちりとして頑丈なのが特徴です。
複数台の車を停める場合のカーポートにこの形状のものが多く、4本の柱で屋根を支えるため屋根の材質によっては雪などの重さにも耐えられるものが多いのも特徴です。
片側タイプと違い両側に柱があるため、車を停めるのは片側タイプに比べて少し難しくなりますが、慣れてしまえば停めにくくて困るということは無いでしょう。
他に後方支持タイプがあります。これは文字通り後方にある2つの柱で支えるタイプですがあまり種類はありません。
片側タイプ、両側タイプと違い強度を保つために大きな工事が必要になり高額になる事があります。
屋根の素材について
屋根の素材は大きく分けると折板とポリカーボネート、アルミの3種類があります。
それぞれの違いを見ていきましょう。
折板
折板は、山・谷、山・谷となるように波状に折られた形をしています。鉄板の厚さは1㎜以下と薄いですが、こうやって折り曲げることで、強度を上げています。折板カーポートに使われる折板は、1枚あたりの幅600㎜、山ピッチ200㎜、高さ88㎜のサイズのものが使われています。
板の厚さは、0.6㎜と0.8㎜があり(ポリカ折板は2㎜)、カーポートの柱本数などによって、使い分けがされています。折板は、軽くて強度があり、しかも建材としては安価なので、工場や倉庫の屋根などにも使われることがよくあります。
スチール
スチールとは「鉄(鋼)」のことです。ただ、カーポートはずっと屋外にあるものなので、鉄だけだとすぐにサビてしまいます。そのため、スチール折板には「ガルバリウム鋼板」という素材が使われています。ガルバリウム鋼板とは、鉄の表面にガルバリウムという合金をメッキ加工したものです。まったくサビないことはないですが、鉄よりも耐久性が上がります。
ポリカーボネート
ポリカーボネートは樹脂で作られたプラスチック素材の一種で、名称の先頭3文字をとった「ポリカ」や、英語の名称を略した「PC」とも呼ばれています。
耐熱温度は約120~130℃、耐寒性は-100℃程度と、高温にも低温にも耐性が高い樹脂です。また、プラスチック素材であるため軽量で、加工しやすく、透明度が高いため光を通す性質もあります。
ポリカーボネートは耐衝撃性に優れているのが特徴です。
飛来物による屋根への穴あきや、近年多い強風や暴風、台風、雹(ひょう)などの自然災害による被害から、車を守るために重要となる「強度」が高い点もポリカーボネートの特徴です。
外部からの衝撃に耐える強度を示す「耐衝撃性」が、一般的なアクリル板の約20倍、ガラスの200倍以上あります。
(資料引用:CAINZ Reform)
アルミ
アルミ形材はカーポートの劣化を防いで長く保つための「サビに強い」という特長があります。
他にも、耐久性・遮光性・遮熱性・デザイン性にも優れている素材です。
ほとんどのカーポートは耐積雪強度について記載されています。
たとえば、一般的なタイプであれば積雪量約20cmまでですが、耐積雪に強いタイプなら約30cm~200cmまで幅広くラインアップされています。
また、周りに影響を与えないように、屋根の形や設置場所にも十分注意してください。
他にも、カーポート全体の強度を高めるために、両支持タイプのカーポート、もしくは片支持タイプならば補助柱などを設置すると良いでしょう。
(資料引用:PATTOリクシル)
何台停めるか?要チェック
カーポートを設置しようと考えた時にまず考えなくてはいけない事があります。
それはカーポートに何台停めるかしっかりと決める事です。
風雨を避ける事を考えたら大きければ大きいほど便利ではありますが敷地や予算とバランスをとるためにまずは何台停めるか?決めましょう。
基本的には2台停めるのが様々な条件を考えておすすめです。
2台の内訳も大切です。
- 大型車と普通自動車を停めるのか?
- またドアの位置はお互いどこにあるか?
- 縦列駐車なのか?
- 横並べで駐車するのか?
敷地の形状も含めて検討する事が必要になります。
敷地のレイアウトは大事
カーポートは意外に広いスペースが必要になるのでお客さも驚かれる事が多いです。
お持ちの車種や台数によって、駐車スペースの広さが変わってきます。
ミニバンやワンボックスタイプのような高さのある車種の場合、標準のカーポートでは高さが足りないため、ロング柱が必要になります。
また、車の回転半径を考えた間口設計が重要です。
駐車スペースと前面道路との位置関係を考慮し、ドアの開閉と人が通る動線を考えた設計が必要になります。
クルマは車種によって回転半径が大きく異なります。
ギリギリの設計をしてしまうと、カーポートは完成したけれどもクルマの駐車で何回か切り返しをしなくてはいけないという事になる可能性もあります。
どのデザインのカーポートを選ぶか?も大切ですが敷地に対する建物の配置などが決まったらできるだけ早くカーポートの設置も考えてみましょう。
また意外に多いトラブルとしてギリギリまで隣家境界線近くまでカーポートを設置した際に雨や雪がカーポートの傾斜からおとなりに流れ込む事も多いです。
事前に是非、専門家に相談してからカーポートのデザインや設置のアドバイスをもらう事をおすすめします。
自然条件は要チェック
カーポートの大敵は風や雪の自然条件です。
日本は台風が多いのでもちろんメーカーも十分な強度を確保するために設計していますが自然の猛威は計り知れないものがあります。
瞬間的な風でカーポートが飛ばされたり、雪の重みに耐えられない事もあります。
以下の場所は通常よりも強風に対してワンランク上の商品を選ぶ事をおすすめします。
- 沿岸・田園地域
- 高台の住宅地で隣家などの風を遮る物がない
- 付近にマンションなどの高い建物があり、ビル風が吹く場所
- 住宅地の入り口や角地に家があり、周りの風の通りがよい
- 角地や入り口ではないが、敷地の配置上、風の通りがよい
- 設置予定箇所の2方向以上が空き地などで風の通りがよい
(資料引用:三協アルミ)
また、雪質は地域によって異なります。
寒さの厳しい土地であるほど、雪は解けずに落ちてくるためサラサラとした軽い雪になります。
一方、太平洋側や一部北陸などでは、夜間や山間部は積雪が多いものの、日中や市街地は気温が上がることで寒暖差が発生し、湿り気のある雪に変化します。
同じ30㎝の積雪量でも、重いのは湿り気のある雪の方です。
寒冷地でサラサラした雪は風の影響で積もりにくく、積もった場合でも水分が少ないため軽く、かんたんに崩れてくるものです。
しかし、湿り気の多い雪は重い上に積もりやすく、時には耐荷重目安の半分以下の積雪量でも、重量オーバーになってしまう可能性もあります。
近年は異常気象のためか想定外の大雪が降る地域もありますので、降雪の多い地域では油断せず、しっかりと車を守ってくれるカーポートを選びましょう。
まとめ
カーポートは様々な種類のデザインがあるので、自宅の建物を上手くマッチさせたり、引き立てる事も可能になります。
近年は耐久性も向上したので、ガレージではなく積極的にカーポートを選択するお客様が増えています。
カーポートの保証は、メーカーによる製品保証と、施工店による工事の保証に分かれますがカーポートの耐用年数は10~15年。
長く使いたいなら、工事保証付きの施工店がおすすめです。
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