防犯やプライバシー保護の観点からマイホーム間に塀をつくる事はよくあります。
しかし、塀は一方であなたのマイホームの景観の一部にもなってしまいます。
実際、塀の高さやデザインなどで隣家ともめるケースは多いです。
今回はどのようにプライバシーを守りなから塀の高さを設定するか?
基本的な考え方をまとめました。
塀の高さの基準について
建築基準法により高さと構造に規定がある塀は、大きく分けて「補強コンクリートブロック造」と「組積造(そせきぞう)」の2つです。
「補強コンクリートブロック造」がコンクリートブロック内部に鉄筋を通して補強してあるタイプになります。
もうひとつのタイプの「組積造」はブロックを積み上げてつくるもので、石やレンガなどを積むこともあります。
高さの基準はそれぞれ以下のようになります。
- 補強コンクリートブロック造…2.2m以下
- 組積造…1.2m以下
組積造の場合は、ブロック1つが高さ20cmなので、6段まで積める計算になります。
高いブロック塀を設置する場合は、「控え壁」をつくることが義務付けられています。
控え壁は、ブロック塀を支えるブロックの柱のようなもので、これもそれぞれに基準があります。
<出典:前橋市HP>
- 補強コンクリートブロック造…高さ1.2m以上の場合に3.4m以内の間隔で設置
- 組積造…塀の長さ4m以下ごとに塀の1.5倍以上の厚みが突出するように設置
なぜ周りに法律より高い塀があるのか?
しかし、現実は
- 補強コンクリートブロック造…2.2m以下
- 組積造…1.2m以下
より高い塀はいくらでもあります。特に住宅地に多く見かけます。
それは一体なぜでしょうか?
実は法の抜け穴的な規定があるのです。
それは
「ブロック塀など500万円未満の工事については、役所に申請を出す必要がない」
ということが大きく関係しています。
また、ブロック塀について基準が設けられたのは、1981年の改正建築基準法です。
そのため、それ以前に建てられたブロック塀に関しては「そのまま」になってしまっているのが実情です。
しかし、あくまでも塀の高さが基準より高い場合、建築基準法違反となります。
プライバシーとのバランス
プライバシー保護のために塀を高くしたいという希望をもつ人もいるでしょう。
しかし、前述したように塀の高さは法律で決まっています。
決まった高さギリギリまで高くする選択もありますが、マイホームから外の景色を楽しめる高さにする選択肢もあります。
ただ、塀は高ければ良いというわけではありません。
外から見えにくくなることは、泥棒などの悪人にとっても仕事がしやすくなるということです。
理想は、視線を遮ってプライバシーを守りつつ、家からは外の風景を見て楽しめるような高さです。
これまでの施工実績から言うとプライバシーを守る観点から考えて塀の高さは視線の高さの1.5~1.8m位が目安になります。
また、ブロック塀だけでなく、組み合わせで変化をつける事も可能です。
ブロックやフェンス、生垣(植栽)を単体または組み合わせて使うことで、プライバシーを守り、高さも適度ながら個性ある塀づくりも可能です。
視線を遮りつつ、圧迫感も少なく、風景も楽しむことができるのは、メッシュフェンスと生垣や植栽の組み合わせるのもお勧めです。
塀もマイホームや他の外構と一緒で、その後の手入れのしやすさや、予算によっても選ぶ塀は変わってきます。
まとめ
新築マイホームでない場合は塀のリフォームも安全上、大切な事です。
古いブロック塀は地震や台風などの自然災害で倒壊の恐れもあります。
- ひびや割れがある
- 傾いている
- 継ぎ足してある
- 身長よりも高い
- 設置して30年以上経っている
これらにひとつでも当てはまるようでしたら、きちんとした塀のリフォームをしましょう。
グルリテリアでは多くのリフォーム実績があるのでお気軽にお声かけ下さい。
GURULI TERIOR(グルリテリア)ではお家の周りを囲むすべての理想や夢を私たちがお客様と共にかなえます。
形ある「モノ」をお届けするだけでなく職人やデザイナーの「ヒト」のひと手間を添えることでお家のまわりだけでなく、お客様の暮らしまでも「ぐるり」と豊かにしたい…それがグルリテリアのお届けするエクステリアです。
ぜひ、お気軽にご質問や見積もりなどお声かけ下さい。