埋設配管とは、地中に埋められた配管のことです。
目にする機会は少ないですが、水道やガス、下水などのライフラインを支える重要なインフラです。
出典:リフォームJP
埋設配管は、建物や道路の下に敷設されることが多く、目に見えない部分で働いています。
しかし、埋設配管はどのようにして設置されるのでしょうか?
また、埋設配管にはどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
今回は普段、目にする事も考える事もないであろう埋設配管について取り上げてみます。
埋設配管はどんな作業をするのか?
埋設配管の作業は、電気ガス水道工事によって違いますが埋設配管の作業は、大きく分けて以下の3つの工程に分かれます。
①掘削
掘削とは、地中に溝や穴を掘る作業です。
掘削は、手作業や機械を使って行われます。
掘削する深さや幅は、配管の種類や規格によって異なります。
掘削する際には、周囲の地盤や地下水の状況を考慮しなければなりません。
また、掘削した土を一時的に保管する場所も必要です。
②敷設
敷設とは、掘削した溝や穴に配管を敷く作業です。
敷設する際には、配管の種類や材質に応じて適切な方法を選択しなければなりません。
金属製の配管は錆びや腐食に弱いため、防錆処理や被覆材を施す必要があります。
また、配管同士や他の構造物との接続部分もしっかりと固定しなければなりません。
出典:勝新工業株式会社
例えば、電気の埋設配管の種類は、用途によって変わってきます。
耐食性に優れたポリエチレン被覆鋼管や圧縮性と作業性に優れた波付硬質合成樹脂管などは、埋設配管として使われるケースが多いです。
③埋戻し
埋戻しとは、敷設した配管を土で覆い隠す作業です。
埋戻しをする際には、地盤の安定性や耐震性を確保するために、適切な圧縮や締め固めを行わなければなりません。
また、埋戻し後には、表面を平らに整えたり、植生を回復させたりする必要があります。
埋設配管のメリット
埋設配管には以下のようなメリットがあります。
・空間効率が高い
埋設配管は地中に隠れているため、地上の空間を有効活用できます。
例えば、建物や道路の上に配管を敷く場合に比べて、視覚的な邪魔にならないだけでなく、土地利用の制約も少なくなります。
・天候や外部環境に影響されにくい
埋設配管は地中に保護されているため、雨や雪、風や日光などの天候や外部環境に影響されにくいです。
例えば、凍結や融解による配管の破損や変形を防ぐことができます。
また、火災や事故などの災害時にも安全性が高いです。
・長寿命でメンテナンスが容易
埋設配管は地中にあるため、摩耗や損傷のリスクが低いです。
そのため、長寿命でメンテナンスが容易です。
例えば、定期的な清掃や点検、修理や交換などの作業が少なくて済みます。
また、配管の材質や技術の進歩によって、さらに耐久性や効率性が向上しています。
埋設配管のデメリット
埋設配管には以下のようなデメリットもあります。
・設置費用が高い
埋設配管は地中に埋めるために、掘削や敷設、埋戻しといった工程が必要です。
これらの工程は、手間や時間、資材や機械などのコストがかかります。
そのため、設置費用が高くなります。
例えば、地中に埋める場合と地上に敷く場合では、設置費用が2倍から3倍の差があると言われています。
・検出や修理が困難
埋設配管は地中に隠れているため、検出や修理が困難です。
例えば、配管の位置や状態を把握するためには、専用の機器や技術が必要です。
また、配管に問題が発生した場合には、再び掘削や敷設、埋戻しといった工程を行わなければなりません。
これらの工程は、上記のようにコストがかかるだけでなく、周囲の環境や交通にも影響を与えます。
まとめ
普段、目にする事のない埋設配管はいかがだったでしょうか?
埋設配管は、空間効率が高くて天候や外部環境に影響されにくくて長寿命でメンテナンスが容易というメリットがあります。
一方で、設置費用が高くて検出や修理が困難というデメリットもあります。
現在、埋設配管は、私たちの生活を支える重要なインフラです。
時々、その存在を思い出すのもマイホームオーナーの楽しみかもしれませんね。
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