マイホームの防犯対策は必須です。
ただし、様々な選択肢があり、一体どのような対策が必要なのか分かりづらいことでしょう。
外構における防犯対策は、家の外周部分を不審者から守るための重要な役割を担います。
- 適切な外灯
- フェンス
- 監視カメラ
- 植栽の配置
- 防犯アラーム
- 照明センサー
などを組み合わせることで、確実に防犯力をアップさせることができます。
今回は、外構の防犯対策について詳しくご紹介します。
マイホームを建てる際の参考にしていただければ幸いです。
対策1.外灯の設置など
外灯の設置は、外構の防犯対策として最も基本的かつ重要なポイントです。
適切な明るさの外灯を設置することで、不審者の接近を効果的に抑止できます。
外灯の設置場所としては、玄関、駐車場、庭園など、敷地の外周部が理想的です。
暗がりになりやすい死角を作らないよう、照らし切れない場所がないか確認が必要です。
また、窓際や出入り口付近にも設置すると良いでしょう。
照度については800~1000ルーメン程度が目安です。
明るすぎると逆効果なので、周辺への影響にも配慮する必要があります。
照射角度や配光特性も考慮し、無駄な明るさを避けましょう。
センサー付き外灯がおすすめです。
人感センサーやモーションセンサーを搭載しているタイプなら、人の動きを検知すると自動で点灯するので、省エネにもなり便利です。
また、タイマー機能付きなら点灯時間も調整できます。
素材は耐候性や耐衝撃性に優れたLED製が無難でしょう。
設置場所に合わせてブラケットタイプとポールライトから選びます。
できれば遠隔操作できるスマートな外灯を選ぶとより安心です。
適切な外灯の設置で、敷地内の見通しが良くなり、不審者の接近を早期に察知して抑止できます。
防犯力が大幅にアップし、安全性の高いマイホームづくりにつながります。
対策2.フェンスやゲートの設置
フェンスやゲートを適切に設置することは、外部からの不審者の侵入を防ぐ上で非常に重要な防犯対策です。
まずフェンスは、敷地の境界線に沿って連続して設置するのが理想的です。
高さは180cm以上が望ましく、素材は強固な金属製やコンクリート製がおすすめです。
視認性の高いフェンスを選ぶと、外部からの視線を遮ることなく防犯効果が期待できます。
ゲートについては、出入り口に確実に設置する必要があります。
扉の開閉がスムーズで、施錠が確実にできるものを選びましょう。
オートゲートなら、来訪者を確認しながら開閉操作ができ、防犯性が高まります。
フェンスやゲートの設置の際は、仕様について専門業者に相談するのがベストです。
例えば出入り口の形状や地形、敷地の条件などから最適な高さや素材、設置方法を提案してもらえます。
予算との兼ね合いもありますが、防犯面で手を抜くと将来的に被害に遭うリスクが高まります。
頑丈で適切な仕様のフェンス・ゲートを設置することで、不審者の簡単な侵入を確実に防げ、マイホームの防犯力が大幅にアップします。
安全性を考えれば、しっかりと予算を確保する価値は十分にあるでしょう。
対策3.監視カメラの設置
監視カメラの設置は、マイホームの防犯対策として非常に効果的な手段です。
適切な場所に設置することで、不審者の確認や抑止力になるだけでなく、万が一事件が起きた際の証拠 video 確保にもつながります。
設置場所としては、玄関や駐車場などの要所がおすすめです。
玄関付近なら来訪者の確認ができ、駐車場なら車両の出入りをチェックできます。
さらに庭や裏口など、不審者の侵入ルートになりそうな場所にもカメラを設置すべきです。
死角ができないよう、複数のカメラで見渡せる範囲を広げることが重要です。
カメラの性能としては、録画機能が必須です。
常時録画や動体検知録画などの機能があれば、事件発生時の重要な証拠 video を残せます。
また、フルHD画質で広角レンズのものがおすすめで、夜間撮影に対応した赤外線カメラも有効です。
リモート監視できる無線カメラなら、スマホなどからリアルタイムで確認可能で便利です。
さらに、録画データのクラウド保存サービスを利用すれば、カメラ自体が壊されても確実に証拠を残せます。
監視カメラを適切に配置し、性能の高いものを選ぶことで、マイホームの防犯力が大きく向上します。
設置費用をかけても将来的なリスク回避につながるでしょう。
プライバシーには細心の注意を払いながら、しっかりと監視体制を整えましょう。
対策4.植栽の適切な配置
植栽の適切な配置は、マイホームの防犯対策において非常に重要なポイントです。
生け垣や植え込みが不適切に配置されていると、見通しが悪くなり死角ができてしまい、そこを狙われる可能性が高まります。
まず基本的には、出入り口周辺や窓際、フェンス沿いなどの要所には高い植栽を配置せず、見通しを確保することが重要です。
低い植え込みや地被類を選ぶことで、圧迫感なく開放的な外構空間を作れます。
生け垣を設置する場合も、フェンスから適度な距離を空け、中が見通せるよう管理しましょう。
生け垣の高さは150cm程度が望ましく、それ以上の高さは不審者の隠れ家になりかねません。
庭園内の大きな樹木の配置にも注意が必要です。
人が隠れられる死角ができないよう、適切に間隔を空けて植えるべきです。
また、低い枝は定期的に剪定し、見通しを確保する習慣をつけましょう。
植栽の種類も考慮する必要があります。
灌木やバラ、トゲのある植物などを配置すれば、不審者の接近を適度に阻害できます。
一方で過剰に生い茂ると逆効果なので、手入れは欠かせません。
このように、外構の植栽計画は慎重に立てる必要があります。
単に植え込みを作るのではなく、防犯上のリスクを回避できるよう、専門家に相談しながら適切に配置していくことが大切です。
対策5.防犯アラームの設置
防犯アラームの設置は、マイホームへの不審者の侵入を確実に察知し、被害を最小限に抑えるための重要な対策です。
ドアや窓に防犯アラームを取り付けることで、不審者の開錠や破壊行為を確実に検知できます。
センサーが反応するとアラーム音や警告音が鳴り響き、不審者に対する抑止力となります。
さらに自動通報システムが備わっていれば、防犯会社や警備員に連絡が入り、迅速な対応が期待できます。
防犯アラームには様々な種類がありますが、磁気センサー式が一般的です。
ドアや窓の開閉に合わせて磁石の位置が変わることをセンサーが検知する仕組みです。
また、ガラス破壊センサー式なら、ガラス窓の破損も即座に察知できます。
より高度なものとしては、赤外線や振動、衝撃を検知するタイプもあります。
設置場所は出入り口や窓のほか、物置や倉庫といった侵入口となりうる場所すべてに設置するのが理想的です。
死角がないよう、複数の機器を組み合わせて設置するのがおすすめです。
設置に際してはメーカーや専門業者に相談するのがベストです。
敷地の条件やセキュリティレベルに合わせて最適な機種を選定でき、正しい設置方法も習得できます。
防犯アラームはマイホームの要となる重要な設備なので、しっかりと予算を確保して導入すべきでしょう。
対策6.照明センサーの設置
照明センサーの設置は、外構の防犯対策として非常に有効な手段です。
人感センサー付きの照明を設置することで、人の動きを自動的に検知して点灯させることができるため、高い防犯効果が期待できます。
照明センサーは、赤外線や熱を感知するセンサーを搭載しており、人間の動きや体温の変化を捉えて反応します。
不審者が敷地内に侵入したり、付近を徘徊したりすると自動的に照明が点灯するので、不審者の存在に気づくことができます。
また、不審者側からも照らされることで、抑止効果にもなります。
設置場所としては、玄関周辺や駐車場、フェンス沿いなど、人の動線となる場所がおすすめです。
センサーの感知範囲や角度を考慮し、できるだけ死角がないよう複数箇所に設置するのが理想的です。
照明器具は、LED製の防犯灯やスポットライトなどがよく使われます。
発熱が少なく省エネでありながら、十分な明るさと広範囲の照射が可能です。
さらに、センサーと一体型になった製品を選ぶと設置が簡単です。
照明センサーには調光機能や時間設定機能が備わっているものが多く、状況に合わせて明るさや点灯時間を調節できます。
また、最新のIoT対応製品なら、スマホアプリで遠隔操作や履歴の確認もできます。
このように、照明センサーを上手に活用することで、敷地内の見通しが大幅に向上し、不審者の初期探知と抑止が可能になります。
マイホームの防犯力を大きく高める有効な対策と言えるでしょう。
まとめ
マイホームの外構における防犯対策は、それぞれの役割を理解し、総合的に組み合わせることが重要です。
各要素は単体でも一定の効果を発揮しますが、複数を組み合わせることで相乗効果が生まれ、より高い防犯力が期待できます。
例えば、外灯と監視カメラを連動させれば、人の動きを検知した際に自動で監視カメラが録画を開始するなど、効率的な対策が可能になります。
また、フェンスと植栽を適切に配置することで、不審者の接近を物理的に阻止しつつ、見通しも確保できます。
さらに防犯アラームと連携させれば、確実な侵入検知と通報ができます。
このように、ただ単にそれぞれの対策を施すのではなく、総合的に組み合わせて設計することが大切です。
予算面で全ての対策を一度に施すのが難しい場合は、優先順位をつけて徐々に整備していくのも一案でしょう。
防犯に特効薬はありませんが、このような外構の対策を確実に行えば、マイホームを不審者から防ぐ大きな力となります。
ぜひ建築前から専門家に相談し、それぞれの住環境に合ったベストな防犯計画を立てることをおすすめします。
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